αVorbis のページ


Version-UPしました。ダウンロードされた方はバージョンアップをお願いします。

確認できているのはP905,SO906,P-01Aです。
上位機種の場合、通信状況によっては32kHz-Stereoの試聴が可能です。


P905で綺麗に聞こえるように調節しています。

ターゲットとしては、
Nを除く903i以降の機種、
Nを除く704i以降の機種、
905i,705i以降の全機種になります。

16kHz-Stereoや32kHzなどは上位のCPUでないと途切れますので、905/906/PRIMEシリーズを推奨します。

(注意)莫大な通信量になりますので、
   必ず、パケット定額制にご加入の上、ご使用下さい。



フリーのお試しキットはこちら

★ステレオご確認の際にはイヤホンをお使いください。



目 次
1.はじめに
2.アプリの使い方など
3.ご登録・ご購入方法
4.音質と帯域
5.エンコーダの使い方
6.修正履歴
7.著作権など



1.はじめに

以前制作したiAppMP3では圧縮率は良いものの圧倒的に音質が悪く、試聴には耐え難いものでした。
これは浮動小数点演算での近似精度が悪かったことと、License問題の2点が大きな理由です。
これらの問題に対して、Ogg/Vorbisの利用によりLicense問題を回避し、Tremorにより高速性の実現が達成できました。
(Tremorは整数演算のみで構成されたVorbisデコーダのCライブラリです。)

当然の事ながらiアプリという制約の厳しい構成では、Vorbisを再生することはMP3以上に処理速度・応答性に難があります。
特に次の2点が重要になります。
・Vorbis/TremorのCコードJava移植による応答性劣化
・MLDデータの高速エンコード

最終的に携帯で再生する最低要件として、8kHz-4bitのADPCM出力が必要ですので、(音質を無視すれば、もっと下げられますが...)
これを単純にネット上に流すと 8000[Hz] x 4[bit] = 32kbpsの帯域が必要になります。
同様に16kHz-Stereo だと128kbsの帯域が必要になります。
機種にもよりますが、パケット定額制で安定的にダウンロード可能な帯域は64kbps程度だと思われますので
ADPCMをそのまま通信に流す方法では16kHz-Monoが限度になります。

どのような圧縮技術を使っても音質と容量はトレードオフの関係にありますが、VorbisはMP3,AACと同等以上の再現性を有します。
特に蒼弓氏のaoTuVエンコーダを使った場合、低ビットレートでは他の追随を許さないのではないでしょうか。
このことは低ビットレートしか許されない携帯端末上での連続再生に於いては重要なポイントになります。


2.アプリの使い方など

------------ メインCanvas ------------


------------ メニューPanel ------------
メインCanvasでMENUキー[右上]を押したときに表示します。




GAP調節について

本ソフトウェアでは、AudioPresenterを2つ使い、切り替えながら連続再生を行います。



P905で最適になるように調節を施しておりますが、
機種によっては、GAP間隔が長かったり(音飛び)、「音かぶり」が発生します。
サンプリング周波数とCH数の組み合わせで正確に調節する必要があります。

お使いの実機で最適になるよう調節してください。



3.ご登録方法

機能をご確認いただくために、
フリーウェア版は一部機能限定で動作します。
まずこちらをご利用いただき、お使いのPC、及びご利用の携帯で
動作可能であることを十分確認してください。

もし気に入られたなら機能限定のない正式版をご購入下さい。
(本体価格900円 税込)

ソフトウェア購入のご案内はこちら

※弊社より900円で販売されるパッケージにはソースコードは付属しません。
  詳しくはメールにてお問い合わせください。



4.音質と帯域

ADPCM以降の圧縮方法では、特定の周波数帯を削ったり、特徴的な部分を強調したりしますので、
最終的な音質判定は、個々の楽曲を個々人の主観で決定するしかありません。
ここでは、スペクトル画像とビットレートから客観的に判断できそうな部分を載せます。

今回メインターゲットとして16kHz-Stereoを検討していますので、これに注力してみます。

原音これが本項テスト用16kHz-Stereoのスペクトル波形です
q-2 aoTuVオリジナルの最高圧縮オプションです
6000Hz位で頭打ちなので、サンプリング12kHzが限界です。

ビットレート:19.8321108 kbps
q-1 6500Hz位で頭打ちなので、サンプリング13kHzが限界です。

ビットレート:23.18388517 kbps
q0 7700Hz位までいけます。
サンプリング16kHzのほぼ全帯域が埋まります。

ビットレート:32.3769929 kbps
q1 以降は画像では確認し難くなりますが、
周波数抜けがなくなっていきます。

ビットレート:35.87807202 kbps
q2 ビットレート:41.86201877 kbps
q3以降は画像なし数値のみ ビットレート:48.15126638 kbps
q4. ビットレート:55.01359408 kbps
q5. ビットレート:66.34815404 kbps
q6ビットレートが大きくなるのでここまで ビットレート:76.68829746 kbps

最初に述べたように、音質判定は個々の楽曲を個々人の主観で決定するしかありません。
Vorbisは基本的にVBR(可変長圧縮)なのでデータソースによって、ビットレートが変化します。

実験運用中のデータでは、次のようになっています。
データ圧縮帯域[kbps]4bit adpcm参考
8kHz-Monoq-28.17967577731.25
16kHz-Monoq-213.7613164562.5
16kHz-Stereoq135.28393615125.0
32kHz-Monoq469.00953503125.0
32kHz-Stereoq168.66933747250.0

個人的な主観になりますが、32kHzの場合、q=4 ぐらいはないと16kHzと比べた高音質感が得られにくいです。
ここまでくると原音次第ですね。
また、32kHz-Stereoは、P905ではデコード/エンコード処理が間に合わず、連続再生できませんでした。
このクラス(32kHz-2ch)までくると、ワンランク上のCPUがないと苦しいです

※SO906やP-01Aでは通信状況によっては32kHz-Stereoが再生可能でした。


5.エンコーダの使い方(Wav→OggVorbis変換)

蒼弓氏のaoTuVエンコーダを使ったフロントエンドソフトです。(XP,Vista)で動作確認
このソフトでエンコードしたoggファイルだけがαVorbisで再生可能です。

wavrec.exeを起動します。



起動後、Loadをクリックし出力先フォルダを選択します。



Apacheを使ってサーバ公開している場合は、cgi_Products\\htdocsの階層下に
jar,jamを置いたiアプリフォルダを用意し(例ではaVorbis)
これをLoadで選択すると後の作業が簡単です。



フォルダ名とタイトルに適当な名前を入れて「Save」をクリックします。
この後、フォルダ名左の「in」にチェックを入れるのを忘れないでください。



パソコンから音声を録音する場合は、
サンプリング周波数: 8kHz,16kHz,32kHzのいずれかを選択
CH数: モノラルまたはステレオを選択
品質:-2〜9から選択
を選びRECボタンをクリックします。

8kHz,16kHz,32kHzのリニアPCMのwavファイルをドロップしても変換可能です。
フリー版では、出力制限(分割ogg数30まで)があります。

本ソフトウェアのVolumeは通常のものとは違い、中間域の振幅を上下します。
全体の音量は「Windowsの音量コントロール」を使ってください。
本ソフトのVolumeは、微調整としてお使いください。

この例の出力フォルダでは、次のようにファイルが出力されます。

出力フォルダ
  |
  |-- index.html     index.html, iAppOgg.jam, iAppOgg.jarは出力されません。
  |-- iAppOgg.jam     圧縮ファイルのiAppフォルダからコピーしてください。
  |-- iAppOgg.jar
  |-- aVorbis.key
  |-- plist.txt
  |
  |-- /test
  |   |
  |   |--index.txt
  |   |--0.ogg
  |   |--1.ogg
  |   |--...
  |

出力フォルダをそのままwebサーバにアップロードし、
携帯から出力フォルダのindex.htmlにインターネットアクセスすれば試聴が可能です。



6.修正履歴
1.09 高速化(限界が近いかも)
1.08 高速化
1.07 高速化
1.06 高速化
1.05 高速化
1.04 高速化・バグ対応
1.03 日本語(S-JIS)の文字化け対応
1.02 高速化・Windowsエンコーダ追加
1.01 デコードエンコード高速化
1.00 初版


7.著作権など

このソフトウェアは、株式会社ハンドレットソフト(以下弊社といいます)が提供する「αVorbis」(以下本ソフトウェアといいます)です。お客様は以下に定める条件にご同意いただいた場合にのみ、本ソフトウェアを使用できるものとさせていただきますので、ご使用の前に以下の条項を良くお読み下さい。本ソフトウェアを使用された場合は以下の条項にご同意いただいたものといたします。

1.知的所有権の帰属と使用許諾
本ソフトウェアの著作権その他の知的所有権は弊社に帰属いたします。弊社は、お客様に対し、お客様が「本ソフトウェア」を使用することのできる、譲渡不能かつ非独占的使用権を許諾します。

2.禁止・制限事項
本ソフトウェアに関し、お客様は以下に定めるいずれの事項も行なうことはできません。

・本ソフトウェアを逆コンパイル、逆アセンブル、リバース・エンジニアリングしたり、またはその他の方法により、人間が感得できる形にすること、また他人をしてこのような行為をさせること
・本ソフトウェアの全部または一部を、バックアップ以外の目的のための複製、送信、修正、改変、譲渡、貸与、賃貸、リース、転売、頒布、許諾、その他の処分をすること。
・本ソフトウェアを弊社の文書による許諾なしにネットワークサーバに複写し、伝送することおよび別のコンピュータから使用すること。
・本ソフトウェア上の知的財産権に関する一切の表示を削除または改変すること。

3.無保証
本ソフトウェアは、商品性、特定の目的に対する適合性、権利非侵害、品質その他一切を保証することなく、現状有姿のままお客様に提供されます。
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