Doja-5.1(905iシリーズ以降)向け、PC操作iアプリ

目次

概略説明
運用方法
iアプリ操作説明
キャプチャ画面
操作エミュレーション
画面サイズについて
メニュー画面
録画機能
ファイル転送機能
ドラッグ&ドロップ
キー配置編集
ログファイル
暗号について
追記


概略説明


cell4win51は、cell4winをDoja5.1/905i機種用にアップグレードしたものです。
cell4winについては、こちらをご参照下さい。

※本ページ以外の場所のcell4winは、cell4win51と読み替えてください。
 主な変更点は、画面サイズに関わるものです。
 転送容量が大きくなりますので「パケほーだい」は必須になります。

マルチクライアントに対応していますが、多人数での同時アクセスでは、
タイムアウトの発生頻度が上がります。(PCスペックによります)

単に公開してしまうと第3者にPCを壊されたり悪用されてしまいますので
パスワードによる暗号化とSSLによる暗号化で、特定の人にしかアクセスできないようにしています。

安全のためにルータを使うことを推奨しますが、必須ではありません。
この場合は各文書中のルータに関する記述を読み飛ばして下さい。

※ルータを使わない場合は、標準のファイアウォールだけでなくアンチウィルスソフトの導入など
 安全面にお気を付け下さい。


運用方法

公開するPCの利用環境により、運用方法を次の4つの中から選択する必要があります。



ドメイン名を持っていない場合は、@の方法になります。

ドメイン名を持っている場合は、さらに分類されます。
他のサーバソフトを介さず、直接、携帯とPCを接続したい場合は、Bの方法になります。
Bの方法をより安全にSSLで通信するものがCの方法になります。

多少複雑になりますが、PC上で既に他のWWWサーバソフトを使っている場合や、
外部との接続(ポート)を複数のソフトに許可したくない場合、
または、接続個人別に処理を設けたりLAN内の複数のPCで公開PCを切り替えたい
といった制御(Perl CGI)を組み込む場合は、Aの方法になります。

※index.cgi はEUC (改行コード:LF)で作成されています。
 編集するには「秀丸」などのテキストエディタをご利用下さい。



iアプリ操作説明


公開PC上でcell4win51が動作していることを確認します。

@Aであれば、携帯からインターネットにて、index.cgi にアクセスします。
標準WWWポート(80)であれば、http://xxxx.co.jp/cell4win51/index.cgi という具合。
ポートを変えた(例、8080)であれば、http://xxxx.co.jp:8080/cell4win51/index.cgi になります。

ダウンロード完了後、iアプリ(cell4win51)を起動します。


・起動後、上図の画面が表示されますので「Password」を入力します。
 このパスワードには、cell4winReg.exeで指定したパスワードと同じものを指定します。
 次回以降はパスワードを変更しなければこの操作は必要ありません。

・Interval(sec)には画面の更新間隔(秒)を指定します。
 更新の必要がない場合は、0を指定してください。

・Reverseは、横長のスクリーンを縦長の携帯画面に表示するための回転方向を逆にします。
 D905iやP905iTVではチェックを付けてください。
   

・高画質を要求される場合は、High-Qualityにチェックを付けてください。

・次に「Capture」を選択します。(「Capture」によってパスワードが保存されます。)
 しばらくすると、PC画面が携帯上に表示されます。


標準index.cgiでは何もサポートしませんが、「Captureボタン」の右テキストボックスに入れた文字列は、
QUERY_STRINGに「&区切り」で追加して送信します。
細かな処理分岐が必要な場合にお使い下さい。
使い方など詳しくは、AWebサーバとの共存編 - ちょっと横道 をご覧下さい。
※BCの方は使えません。



キャプチャ画面


説明しているボタン操作は、デフォルトのキー配置です。
key.txtを編集することでキー配置を変えられます。






操作エミュレーション


ボタンをクリックしてください
全画面表示(480x854)



画面サイズについて

  480x854が905共通の最大画面サイズですが、機種によってはもう少し大きいものもあります。
    iアプリ(端末スペック一覧)
  cell4win51ではサイズをADF(cell4win51.jam)から取得しています。
  今後、更に多様な画面サイズの機種が発売されると思いますが、
  jamファイルを編集することで端末にあった画面サイズに変更できます。

  修正点は、DrawAreaとLastModifiedの2行です。
PackageURL = cell4win51.jar
...
DrawArea = 480x854   <−−−− サイズを変更します。
...
LastModified = Mon, 21 Jan 2008 14:22:44   <−−−− 時間を1秒進めます。
  例えばD905iでは、DrawArea = 480x864 とすることで最大サイズまで表示が可能になります。
  修正後は、アプリのバージョンアップを行ってください。



メニュー画面



Google検索例


 ※Google検索では検索結果を見やすいように縦に表示します。




録画機能


Ver.2.1から録画機能が加わりました。
サウンドカードがないPC機種ではお使いいただけません。



3gp変換する場合は、3gpファイルを保存する録画フォルダを指定します。
フォルダを「C:\Documents and Settings\ユーザー名\デスクトップ」にしておくと
後のファイル転送が簡単になります。

Cell4win51が出力するのはAVIファイルです。
AVIを3gpに変換するには「携帯動画変換君」及び「iTunes」が必要です。

詳しくは i-Motion(3gp)変換について をご参照ください。


 *「携帯動画変換君」はMobileHackerzさんが開発し,配布されているソフトウェアです。
   作者さんのHPや窓の杜で入手できます。


フレームレートには、1〜10の数値を入力します。
コマ落ちや音飛びの程度を確認しながら調節してください。

YouTube等の動画をファイル転送機能を使って見ることを前提に考えていますので
出力3gpファイル1本につき、10分程度、10Mバイト以下に収まるよう調節されます。

使い方

録画開始:録画したいWindow上にカーソルを移動し、[9]キーを押します。
    カーソルがに変化します。
    この後の左クリックで録画を開始します。

録画停止:録画中に[9]キーを押し、この後の左クリックで録画を終了します。

例えば、DVDの一部を録画したい場合、録画を開始したいフレームでPAUSEしておき、
停止画像上で「9」を押し、Playerの再生開始をクリックします。
こうすることで、DVD再生と同時に録画を開始できます。

10分以上の録画の場合、約10分毎に新規録画ファイルを作成していきますが、
ファイル切り替えの際の数秒間は、動画が飛びます。

 作成した3gpファイルのダウンロードを行う場合は、B又はCで、
 携帯とPC間の直結通信を行ってください。



ファイル転送機能


 ※以下の説明ではcell4win(240x240)の画像を使っていますが、
  cell4win51でも画像サイズの他は同等の機能を有しています。


例えばこれは、3GP(着モーション)ファイルなのですが、
PCディスクトップのファイル上で[3]キーを押すと、
携帯側でブラウザが立ち上がり、ダウンロードするかどうか尋ねてきます。
[OK]を押すとダウンロードが開始され携帯に取り込めます。
マイコンピュータをダブルクリック[真ん中]していってファイルを選択することも可能です。

※3gpを含む大きなファイルのダウンロードでは、中継スクリプトを使った@Aの方法では
 転送に失敗します。
 これは分割ダウンロードが行われるためで、WWWサーバにもよりますが一般に
 中継スクリプトでHTTPのレスポンスヘッダ(Status:206)を用意したとしても、
 中継WWWサーバ側でレスポンスヘッダを付与するため、書き換えられてしまいます。

 大きなファイルのダウンロードを行う場合は、B又はCで、
 携帯とPC間の直結通信を行ってください。


 正確なサイズではありませんが、P905iでは直結で10M弱のダウンロードまで可能でした。
 10Mを越えたあたりから、452(最大サイズを超えています)のエラーが出ます。



メニュー画面の[PicSend]は逆に、携帯で撮った画像をPCに転送(投稿)する機能です。
アプリとしては1Mのファイルでも送ることが可能ですが
端末側で大きなファイルは画像選択できない仕組みになっているようです。

送ったファイルを何処に保存するかの指定は、cell4winRegの受信フォルダ設定で行います。


ドラッグ&ドロップ


※以下の説明ではcell4win(240x240)の画像を使っていますが、
 cell4win51でも画像サイズの他は同等の機能を有しています。




これを文章で表現するのは難しいですが、
例えば、左の状態は、マインスイーパがジャマなのでタイトルバー中央付近で[1]キーを押したところ。
ジャマにならなさそうな左上の方へ移動します。(中央の状態)
ここで[Left]を突くと移動します。(右の状態)




KeySend入力時の特殊文字 (Ver.2.1.0.1以降)

幾つかの絵文字に特殊キー(Ctrl,Shift,Alt,...)を割り当てています。
デフォルトの絵文字マップです。key.txtを編集することで絵文字マップを変えられます。

絵文字コード・キー絵文字コード・キー
コントロールキー 上キー
シフトキー 下キー
ALTキー 左キー
DELETEキー 右キー
バックスペース Page Upキー
ESCキー Page Downキー
Windowsキー Print/Screen
HOMEキー ENDキー
Fキー、続けて1〜9,A,B,Cの半角文字を入力して
F1〜F12までを表します

例えば、「やり直し」でよく使う「Ctrl-Z」を入力するには、
と入力します。


キー配置の変更(Ver.2.2.0.1以降)


Ver.2.2.0.1よりキー配置のカスタマイズが可能になりました。
cell4win51.exeと同じフォルダにある"key.txt"の編集を行います。

デフォルト設定はこちら

キャプチャ画面で変更可能なもの
機能名 デフォルト値 内容
PANEL 0 メニュー画面表示
DRAG 1 ドラッグ操作を開始します
ALLDISP 2 全画面表示
DOWNLOAD3 カーソル位置のファイルをダウンロードします
HACT 4 ActiveWindowを横拡大(854x480)して表示します
HFIX 5 横等倍表示
RELOAD 6 同一表示モードで画面を再取得して表示します
VACT 7 ActiveWindowを縦拡大(480x854)して表示します
VFIX 8 縦等倍表示
MOVIE 9 動画録画
SAVE 10(*) 表示画面を保存します
ZOOM 11(#) ズームON/OFF
LDBLCLK 20(選択/決定キー) 左ダブルクリック
HELP 100("0"のダブルクリック)ヘルプ

ダブルクリックに機能を割り当てるには、コード(0〜11,20)に100を加えた値にします。
例えば全画面表示を"9"のダブルクリックに割り当てる場合には、
ALLDISP109
と編集します。機能名とコードの間にはタブを入れてください。

KeySend入力時の特殊文字に使えるコード
機能名 デフォルト値
Ctrl F89F
Alt F8A1
Shift F8A0
PageUp F99A
PageDown F9A5
Up F8D9
Down F949
Left F8F8
Right F8F7
Delete F8A2
BackSpaceF8A3
Esc F8A4
Tab F9AD
Kanji F8A5
Win F8E4
Print F8EA
Home F95B
End F95D
Func F991

変更する場合はこちらを見て絵文字コードを変更します
基本絵文字コード表
拡張絵文字コード表
それぞれの表のS-JISコード16進数で置き換えます。


※key.txt を削除してしまうと、左クリック・右クリック・上下左右キーしか効かなくなります。
※ヘルプを表示すると現在のキー割り当て状況が確認できます。
※特殊キーの確認は、メニュー画面でCODEボタンを押してください。



ログファイル


cell4winReg.exeでログフォルダを指定すると日付毎に通信ログファイルを出力します。
(例、C:\cell4win\log\01.log〜31.log)
ログはテキスト形式で記録されます。

1回のアクセスに4行分のデータを記録します。
  1行目: 日時・クライアントアドレス・接続ポート
  2行目: 携帯からのHTTPリクエストヘッダー(全て)
  3行目: 簡易暗号を復読した文字列
  4行目: cell4win51からの応答ヘッダー(全て)

エラー時(パスワードエラーを含む)には応答を返さないので
  3行目に(no response)と記録します。4行目はありません。



暗号について

※cell4win51では鍵にパスフレーズ・時間の他にデータハッシュ値を加えています。
 このため経路上のデータ改竄も防ぐことができます。
 またブロック長を大きく取ることで、cell4winより、強固な暗号化が行われます。

※以下の文章はcell4winのものです。文章中のcell4winをcell4win51に読み替えてください。

セキュリティを高める上で避けて通れないのが暗号です。
cell4winでは、疑似乱数シャッフルによる暗号を行っています。

このような単純な暗号では心許ないと思われるかもしれませんが
cell4winに限って言えば、RSAのように公開鍵を作成する必要はないのです。
(なぜなら、クライアント(携帯)もサーバ(PC)も自分の所有物ですから)
通信経路に鍵の一部(あるいはヒント)を残さないのであれば、単純なものでもかなり安全です。

このロジックでは時間成分を鍵に含ませることで、暗号を複雑化しています。
携帯側処理時間の問題から、暗号・復読方法は非常にシンプルです。
何らかの方法で、複数の上り又は下り電文・及び通信日時を入手し、ソースコードを元に総当たり的に
パスワードを試すロジックを作成されてしまうことが懸念されますが、
HTTP電文そのものを入手することは困難であるし、そこまで漏洩しているなら、
既にスパイウェアが入っているでしょう。

簡単で有効な安全策は、cell4winでアクセスするフォルダをルート(http://xxxx.co.jp/)
ではなく別のフォルダ(例えば、http://xxxx.co.jp/abc/def/zyx/)に変えることです。
変えると言っても、アプリのファイル(cell4win.jam/jar)をこれらの深いフォルダに置くだけです。
ダウンロードされたアプリは、ダウンロードフォルダをベースにしますので、
ダウンロード時のみ入力すれば、使う際にこの長いフォルダ名(URI)を入力する必要はありません。
第3者はこのような深いフォルダを見つけだすことは困難です。
また、使用ポートを標準ポート(80)ではなく別ポート(例、8080)にすることも有効な手段です。
ポートを変えた場合の使い方は、上記例だと http://xxxx.co.jp:8080/abc/def/zyx/
にある cell4win.jam/jarからアプリをダウンロードするだけです。

cell4winがドコモからの通信しか受け付けない設定となっていれば、より安全です。
つまりiアプリ経由でしかアクセスできないので不正アクセスはより困難になります。
(具体的な方法はそれぞれの運用方法@〜Cをご覧下さい)

SSL通信との併用も可能です。
AとCの方法がありますが、簡単なのは Cの方法 です。
既に簡易暗号が掛かっていますので特に認証機関(Verisign等)に登録しなくても、
自己認証でも2重の暗号が掛かりますのでかなり安全です。
(自己認証の場合、「安全性が確認されていない」のメッセージが毎回表示されます。)
とことん安全を重視するならAの方法で
「簡易暗号+SSL暗号(Verisign等)+Basic認証やDigest認証」なら完璧ですが、
複数のUserID,Passwordを管理しなくてはならないので運用としては難しいかもしれません。



追記

経由するサーバの種類によっては、初回の接続時、iアプリのダウンロードに失敗する場合があるようです。
これは、iアプリのjamファイルに記載されているPackageURLに正確なjarファイルパスが
指定されていないことに起因するようです。
このような場合には、cell4win51.jam の PackageURL をメモ帳などでフルパスに変更してみてください。

修正前
PackageURL = cell4win51.jar
AppSize = ...
AppName = cell4win51
...

修正 @の場合
PackageURL = http://www.xxxx.co.jp/xxxx/cell4win51.jar
AppSize = ...
AppName = cell4win51
...

修正 Aの場合
PackageURL = http://www.xxxx.co.jp/xxxx/cell4win51.jar
AppSize = ...
AppName = cell4win51
...

修正 BCの場合
PackageURL = http://www.xxxx.co.jp/GSDLL2/cell4win51.jar
AppSize = ...
AppName = cell4win51
...



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